今日の恭麿
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 > これは変だよ  > 給料の原資はどこからきているのかを考えよう


 

自分の賃金はどこから捻出されているのだろうか? ということ。

組織運営コスト削減とか、環境への影響を考えて、

  • センサーで人の存在を感知して点灯、それ以外は消灯、という照明
  • 再生紙を利用したコピー紙・印刷用紙
を利用している企業は多い。

同一業種で価格競争が行われているのならば、

  • 同一価格でよりよいサービスの提供
  • 同一サービスならばより低い価格での提供
をどの企業も考えるだろう。逆にこのことを考慮していない企業は生き残れない。

駅前で赤い袋を配布している通信会社よりも、昔は公営企業だった会社の方が

  • 資金・時間・リソース
に余裕をもって開発・研究しているという噂もある。

お客様への提供価格は、様々な要素・事情を考慮して決められる。市場を独占するためにまず顧客を取り込む、なんて考えている場合には、コスト割れした価格での提供となる場合もある。今までに蓄えた資産が潤沢にあり、企業体力がある場合にはこれも出来るだろう。

このような特殊な事情を考慮せず、単純に

  • 仕入れと経費を足して、赤字にならない価格を提供価格とする、
場合を考える。この場合、
  1. 他社よりも経費(コスト)がかかると、同一サービスを他社よりも高価格で提供しないと、赤字になってしまう。
  2. 当然、お客様は、
     「同じサービスならば、低価格のほうがいい。」
    と他社の商品を利用する。
赤字覚悟の低価格で提供しても、やっていけなくなることが判る。

このことは逆に、他社よりも経費がかかからないならば、同一サービスを他社よりも低価格で提供していける、ということだ。

お客様からいただく料金が、企業の運営、そして自分自身の賃金への原資になっている。このことを、運命共同体の要素である末端の従業員・協力会社従業員・アルバイト・パートまで理解していれば、話は早い。

でも世の中には、ダラリーマンの方が多く、とてもそこまで考えていない方も多い。

  • 期限のある課題を、期限ぴったりに提出する。期限より前に前倒しで仕上げることはしない。
  • 二時間で出来ることに八時間かける
  • 印刷しないでコピーする。
    • コピー・プリンタ複合機では、コピーカウントはメンテナンス料金として反映されるから、同一出力オブジェクトを欲するならば、印刷のほうがコスト的に有利。しかし、自分の懐が直接は痛まないダラリーマンは、コピーし放題。
  • 湯水のごとくプリント出力をする。しかもプリンタ印刷を取りにこない。セキュリティ観点でも問題。
  • 「私が持っていった」と発覚しなければ、業務上横領もする。(わざわざ袋からノートPCを抜いていく)
  • でもそのノートPCが組織外の所有物だから発覚したようなもの。当該組織の備品ならばなくなったこともわからないかも・・・
  • 仕事に対する責任感・危機意識なんてさらさらない。
  • 出勤は遅刻当然
  • 遅刻で出社してもまずタバココーナーへ行く、
  • 朝礼代わりのグループミーティングに遅刻で出ないこともざら
  • グループミーティング後も作業にかかる前にコーヒーもしくはタバコ休憩を15分
  • タバコ休憩を、昼休み以外でも一日4回、一回につき30分。
  • それでいて、法定の2割5分増しの割増賃金が発生する残業をする。
  • 更に、その割増賃金が発生する残業を他のメンバーに強いる。 五人が残業すると割増分二割五分も五人分かかるんだよね。
このようなところでかかるコストが発生していれば、それは全部商品価格・サービス提供価格に反映・転嫁する。ということは、このような部分でコストが発生していない企業よりも、商品価格・サービス提供価格が高くなるということだ。

購入するお客様がどのように考えるか判らないが、

  • 高くてもよりよいサービスを望む
という目利きのあるお客様・潜在顧客がどの程度いらっしゃるだろう?。そのほとんどが
  • サービスの区別がつかない・どの企業を利用しても受けられるサービスはいっしょ、
と考えている場合には、より低価格に商品やサービスを提供している企業を利用するだろう。となると、前述のような部分でコストを発生させていて、そのことを改められない従業員のいる企業は、価格競争に負ける → 生き残れない ということにならないだろうか?
※ もっとも、最大手の通信会社がつぶれると国内外・顧客への影響が大きい、と国・政府が判断し、銀行のように手厚く保護をするだろうから、やっぱりつぶれることは無いかも? 更に、そこからお仕事を頂いている企業もつぶれることは無いかも? なんて考えている人々もいらっしゃいますね。問題意識・危機意識(被害妄想じゃないぞ!)が無ければ、「のんべんだらり」の「ちんたら」した歩き方にもなりますね。

お客様企業の設備に常駐して仕事をするエンジニアは多い。グループ会社・協力会社・派遣会社、様々なところから人が集まっている場合、自分の所属する企業の上司先輩社員がいないからか、自己の勤怠管理が甘くなっても注意をするものがいない。中には、
 「自分の所属する企業の上司でも先輩でもないあなたから注意されるいわれはない!」
と聞く耳を持たない方もいる。お客様であるかたからの注意ならば聴き入れられるのであろうことは想像できるが 、お客様企業でも
 「自分たちの所属する企業の従業員ではないし、企業間の契約で来て頂いているので、(犯罪など違法行為など)よっぽどのことがない限り注意はしない。」
というようにも見受ける。こうなると、成果を出さなくても、極端には働かなくても賃金はいただけるので、モラルは下がる。

Episode 1

先日、朝礼のあと、各班にリムーバルストレージを配布したサーバ・ネットワーク・物品管理者がいた。
 「後で、管理データベースに登録し、管理番号シールを貼るから、別館屋の別の階にある部屋に各自持ってきて。」
という。ならば、管理データベースに登録後で、かつ、管理番号シールを貼ってから配布したほうが、人の動く手間(これも経費・コストだ!)が少なくて合理的だというと、
 「ボスに配れといわれた。」
という。ボスに確認すると、
 「リムーバルストレージが着たから配ってもいいよ。」
であった。まったく言っていることが異なる。で形勢が「管理データベースに登録後で、かつ、管理番号シールを貼ってから配布」に傾くと、こんどは、
 「俺がこれ全てをあっちの部屋に持っていくのはめんどくさいんだよ!
という。

これは仕事である。労働力と時間を提供して、対価として賃金を頂いている。全体最適から見て「管理者が管理データベースに登録後、管理番号シールを貼ってから配布」の方が合理的、という意見も出た。ところが、本人の「めんどくさい」という気持ち、自分はやりたくないことだから他の人にやらせる、という、とんでもないことを言う。金額の多少は別としてこの管理者も賃金をもらっているはずだ。仕事でここにきているはずだ。趣味のみで来ているのではなかろう。「めんどくさい」発言は → 例え一部であっても労働を提供しないという意思、→ 労働契約放棄宣言 である。

リムーバルストレージは全部で8台、一人で運べなくも無い。事実、事務の女性(人妻だけれど独身に見える超美人!フロアのアイドル的存在)は一人で納品してきた。それでも安全を考慮してヘルプをつけるとしてもせいぜい後一人であろう。その「助っ人」をボスに要求するのならばともかく、「めんどくさいから」という理由で、全8人の人に「それぞれ持参せよ。」という案が、他に出た案よりも合理的とは思えないのだが・・・。

以前からも「好きなことは他の班の仕事でもやる、好きではないことは自分の仕事でもやらない、嫌ならば自分の班の仕事もやらない」、どちらかといえば「遊んでいることのほうが多い」サーバ・ネットワーク管理者だが、このまま好き勝手にやらせておくのは、他のメンバーたちのモチベーションの低下やモラル低下を招かないだろうか?と危惧している。7月や8月からきている方々が、この先輩の働き方を見て、
 「な〜んだ、嫌いなこと・嫌なことはやらなくてもいいんだ、好きなことだけやっていればいいんだ。」
なんて思ってしまうかもしれない。そんな事をしても注意をする同じ会社の上司・先輩はいないのだから。

本来、仕事なのだから、好き・嫌いにかかわらず、課題はこなさなければならないはずだと思っていたのだけれど・・・。い〜んですかねぇ、このままで。「自分のギャラの原資はどこからきているのか」を理解していれば、わざわざ自分の収入を不安定にする道を選ばないんじゃないか? と思うのだけれどね。

最終更新日 13 AUG 2004


 

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